●航空写真標定図

急速な都市化が進んでいる今日、秩序ある整備が課題となります。
こうした社会の要請に対し、あらゆる計画設計に先立ち、地域の現況をより正確に把握し、記録する事が大切であります。
港湾整備や埋立、大規模なニュータウン計画、公共施設の整備改善など、土地の高度利用の基礎となる、地図の作成に取組んでいます。
さらに、地図情報の上に、様々な属性情報の付加も行います。

空中写真は、普段見ることの出来ない地表の姿をありのままにとらえ、多くの情報を取得する事ができます。
このために正確で鮮明な空中写真の撮影が基本となるので、撮影用セスナ機に加えて気球やヘリコプター、クレーンなどのマルチプラットフォームを撮影環境に応じて利用するなど信頼性の高い撮影体制を完備して地形や遺跡などさまざまな対象物の撮影･計測を行っています。

●航空写真撮影

このように撮影された空中写真から、地形データを基に地形図を作成して、社会基盤整備に伴う都市計画、道路計画、道路管理、河川管理、遺跡管理などに広く利用されています。

公共測量は、国土の実態を明らかにするとともに、国土の利用開発あるいは保全のために行われる事業に基礎資料を提供する重要な使命を担っています。
この公共測量で得られた成果は、必要な精度を確保しており、多様な形で共有化し、有効活用することが求められています。
このため、国土地理院で実施している基本測量成果に加えて、わが国の地理情報の多くの部分を占めている公共測量の成果をディジタル化して共有化を推進することが、国土情報の基盤整備のために不可欠な情勢となっています。